2018年のオフシーズンから自宅練習の熱が高まっています。パターの練習環境を整え、パターマットでボールを転がし続ける日々を送っています。
チッパー『プロギア R35 ウェッジ』も中古で手に入れ、パターマットでランニングアプローチの練習に取り組んでいます。チッパーでボールの赤道当たりを当てたときの感覚とキャリーの出し方のコツを掴んできて、チッパーで1ヤードアプローチが打てるようになってきました。
アプローチとパターの練習環境が整ってきたので、お次はスイング練習です。何をしようかと考えていたところ、定期的にチェックしているT島ブログでプロギアのサイエンス・フィット教本第3弾が発売されたことを知り、即購入。文字が少なく写真が多いのでさくさく読み進めることも出来ますが、内容を理解するためにじっくり読んでいたため、読み終わるのに時間がかかってしまいました。
結論から言うと、この本は買って正解でした。
プロギアの『サイエンス・フィット』とは?
「サイエンス・フィット」は、プロギアが開発したスイング解析システムです。ゴルファーにセンサーを取り付けてカメラで撮影し、モーションキャプチャーから問題点を見つけて改善していくシステムのようです。「のようです」というのは、私は受講したことがないため公式サイトから想像しました。
GDOの「サイエンス・フィットレッスン」で存在を知る
私がプロギアのサイエンス・フィットの存在を知ったのは、GDOで見つけた「サイエンス・フィットレッスン」です。様々なゴルフの悩みを抱えるゴルファーがサイエンス・フィットを受講し、そこからわかった問題点から解決策を探っていくレッスンが記事として公開されています。
レッスン記事は毎回様々な悩みに特化した内容になっていて、サイエンス・フィットで原因を探り、その解決策を提示するという流れになっています。レッスン記事とサイエンス・フィットの担当をされている宮川まもるプロの解説と、記事の最後に説明される動画レッスンがわかりやすくて、良く参照しています。
https://lesson.golfdigest.co.jp/lesson/sciencefit/article/82184/1/
サイエンス・フィット教本第2弾「女子プロはなぜ飛ぶのか?」を購入
2年ほど前にGDOのサイエンス・フィットレッスンのサイトで、プロギアが出版したサイエンス・フィット教本を見つけました。私が見つけたときは第1弾はすでに絶版となっており、第2弾の「女子プロはなぜ飛ぶのか?」を購入しました。
アマチュア男性とヘッドスピードが変わらない女子プロが何故あれほど飛ばせるのかをサイエンス・フィットで解明した内容です。女子プロはどのように体を動かしているのか、その動きを習得するためのドリルなども掲載されています。後半にはアプローチとパターについても記載されていて参考になります。
ただ、1冊で網羅しようとしすぎたためか全体的に説明不足という感じが否めず、細かい説明を省いてもわかる上級者向けに書かれた本だなという印象を受けました。
スイングのことについて色々わかってきた今ならまた違った印象になるかもしれませんので、今度改めて読み直そうと思います。
第3弾「スイングの壁を知る 5ステップメソッド」はスイングレベル別に解説されているのが特徴
サイエンス・フィットのレッスン記事では左尻を後方に突き出すことを繰り返し述べられていて、自分なりに見つけた体感方法が「ラジオ体操」です。
第3弾の「スイングの壁を知る 5ステップメソッド」は、サイエンス・フィットのレッスン記事をスイングレベル別ごとにまとめ、1冊の本という形の流れにしたという印象を受けました。レッスン記事ではトラベル別にバラバラに書かれていた内容を系統立ててまとめることで、スイング技術を習得する全体の流れがわかりやすくなっています。
真っ先に取り組むべきは、『レフトヒップバックで左のお尻が見えるインパクト』
まず驚いたのが、真っ先に初心者が取り組むべき内容として「左のお尻が見えるインパクトが目標」となっていることです。
左尻の動きは、サイエンス・フィットのレッスン記事にも頻繁に出てきます。私が左尻を後方に突き出す動き(レフトヒップバック)に取り組んでいたのは前傾角度の維持をキープすることでダフリが抑えられるとレッスン記事で読んだためでしたが、まさか初心者の段階で取り組むべき内容だったとは驚きました。
しかし、この角度でインパクトを迎える意識は今までありませんでした。体の正面でボールを真横に打つイメージで取り組んでいましたが、根本から間違っていたようです。
私にとって一番の難題「左手首のフリップを直す」
スコア100切りに必要な技術は「インサイド・アタック」ができるかどうか。
インサイド・アタックは、おそらく出来ていると思います。むしろVゾーンの下から入りすぎる(いわゆる「アンダー星人」)ため、ダフリに悩んでいるくらいです。それでもスコア100を安定して切れないので、出来ていないのかもしれませんが。今はスライスより、チーピンに悩んでいます。
問題は、次のスコア90切りに必要な技術。
この左手首のフリップは、本当に悩んでいます。素振りでも左手首がフリップしてしまうので、かなり重症です。インパクトで左手首がアドレス時のまっすぐくらいに戻れば良いのかなと思っていましたが、まさかここまで「山」の形でインパクトするとは思ってもいませんでした。
書籍では「手首の操作で行うものではなく、骨盤の回転に従って、フェースは勝手に返るということを知っておきましょう」と書かれていますが、この形が勝手に出来るわけはありません。詳しくは書籍をご覧ください。
スイングに悩んでいる方は、一見の価値あり
ゴルフスイングが難しいのは、自分が思ってもいなかったことを改善することで勝手に直る場合があることです。前傾角度の維持に悩んでいたとき、インパクトで腰や背中を何とか動かさないように頑張ってもうまくいきませんでしたが、前傾角度と一見関係がなさそうな左尻を後方に突き出すように切り返すと前傾角度が勝手にキープできます。
ゴルフを始めたばかりの方にとってこの書籍は少し難しいかもしれませんが、私のように100切りに悩んでいる方であれば十分理解できる内容だと思います。私のように自分が思っているのと全く違った解決法が載っている可能性もあります。スイングにお悩みの方に、是非おすすめします。
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ゴルフの竪琴を使って、インパクトで左手首の山の形をキープするドリルに取り組みました。
レフトヒップバックの動きで、ドライバーの飛距離がアップしました。
レフトヒップバックの動きを知るには、ラジオ体操がおすすめです。