私の2018年のゴルフは9月で終了したため、一足早くオフシーズンに突入しました。
オフシーズンの楽しみと言えば、室内練習と道具探し。自分の癖を矯正するための室内練習に取り組み、以前から注目していたクラブの価格チェックをしたり、ブログやレビュー記事などを読んで妄想に耽るシーズンでもあります(笑)。
今年のゴルフを振り返って浮き彫りになった数ある改善点の中からスコアに直結したものを考えたとき、真っ先に思いついたのは、グリーン周りのアプローチの精度が「ゼロ」だったこと。全く寄せることが出来ませんでした。ダフリやトップで往復ビンタをやらかした回数が例年以上に多く、パターの距離感不足と合わせて、グリーン周りからの打数を減らすことが来年に向けての課題になりました。
そんなことを考えながらいつものネットチェックをしていたところ、魅惑的なゴルフ道具を発見!それが、「チッパー」です。
チッパーとは?そのメリットとデメリット
チッパーとは、アプローチ専門のクラブのこと。グリーン周りからしか使えないお助けクラブの要素が強く、上級者は技術でカバーできるため不要なクラブとしても有名です。
チッパーの存在は以前から知っていましたが、毎日チェックしているブログ記事で取り上げられているのを読んで興味が湧いてきました。
実は私、ランニングアプローチがうまく打てません。低い球は打てるんですが、どれだけ転がるかのイメージがつかないんです。ピッチショットやロブショットの方が難しいのはわかるんですが、ランを計算せず落とし所だけをイメージする方が私にとってわかりやすいようです。しかし、ランニングアプローチの方がピンに寄りやすいのは同伴者のアプローチを見ていて知っていたので、何とかモノにしたいと思っていました。
アプローチの精度に悩んでいた時にチッパーに関する記事を読んで、技術よりもまずは道具から入ってもいいんじゃね?と思い、早速クラブ探しへ。
ネットで探してみると、ゴルフドゥに以下のような記事を発見。
みんなのゴルフダイジェストにもチッパー特集の記事がありました。
以上の記事から、チッパーのメリット、デメリットを自分なりにまとめると以下のようになります。
チッパーのメリット
- 30ヤード以内のアプローチで威力を発揮。
- ウェッジよりも簡単にランニングアプローチやピッチエンドランが打てる。
- パターのように打てるので、距離感がつかみやすい。
- ソールが広いので、ダフリのミスがほとんど出ない。
- チッパーでアプローチの打ち方を覚えれば、ウェッジでも同じように打てるようになる。
チッパーのデメリット
- 30ヤード以上の長めのアプローチでは、バンカー越えといったある程度のキャリーが必要な場面が多いため使いづらい。
- チッパーを使うと「私はアプローチが苦手」と周りに宣言しているようなものなので、少し恥ずかしい。
- チッパーはランが出るアプローチ専用クラブのため、ロブショットやスピンショットなどのランが出ないショットは打てない。
有名メーカーのチッパーの種類
チッパーを探してみると、有名メーカーでは以下の3つが見つかりました。
クリーブランド 「スマートソール TYPE-C」
見た目がウェッジに近く、同伴者にチッパーの存在を知られたくないならクリーブランドのスマートソール。ほぼウェッジなので、30ヤード以上の長めのアプローチでもウェッジのように振っていけそうです。
オデッセイ 「X-ACT(エグザクト)」
「マークスマン」という名前もあったようなオデッセイのX-ACTは、量販店で実際に振ってみました。ヘッドが大きくて重量もあるため振り子のように振りやすく、距離感も合わせやすかったです。深いラフからでもヘッドがぶれずに打てそうですね。見た目がパターなので、キャディバッグから取り出すときに注意ですね。
プロギア 「R35ウェッジ」
プロギアのR35ウェッジはクリーブランド、オデッセイの中間といったイメージ。ソールは広く、重量も重め、見た目もパターとウェッジの中間といった感じ。
チッパーを買った目的
個人的にはR35ウェッジが気に入りました。息の長いクラブのようで、私が見つけた古いレビュー記事は2010年に新溝対応したとあるので、もっと古くから発売されているようです。発売してから8年が経っても、形状はほとんど変わらず。毎年一定数売れているんでしょうね。
そこで、2018年のアプローチでたまった鬱憤を晴らすため、プロギアのR35ウェッジを中古で購入しました。
チッパーを買った目的は、次の通り。
30ヤード以内のアプローチでワンピン成功率を高める
ランニングアプローチ(キャリー1、ラン3)、ピッチエンドラン(キャリー1、ラン1)の打ち方と距離感をチッパーで覚えて、ワンピンの回数を増やすのが当面の目的です。
林の中からの脱出に使えるかも
チッパーがダフリに強く、キャリーがそれほど出ないということは、低いショットが打ちやすいということ。これって、林からの脱出に使えるのではないでしょうか。
林の中からの脱出で問題となるのは、ライの悪さと低い球を打つ必要があること。林の中はベアグラウンドのように土がむき出しで、落ち葉などもあってライの状態は最悪。枝を避けてフェアウェイに戻すためには、低い弾道を打つ必要があります。しかし、ロフトが立ったクラブでヘッドを叩きつけるショットはダフリやチョロになりやすく、大事に行き過ぎて空振りまで出てしまった経験もあります。このような「一発で脱出したい場面」でチッパーの威力は発揮されるのでは?という期待感もあります。
問題はフェアウェイに戻す距離がチッパーで打てるかどうか。こればかりは、実際のラウンドで検証する必要があります。脱出の際に今まで使っていた3番ユーティリティよりも成功率が高くなることを期待しています。
あごの低いバンカーからの脱出
一発で脱出したい場面といえばバンカー。チッパーはあごの低いバンカーからの脱出にも使えるかもしれません。フェアウェイバンカーはわざとトップ気味に打って出すことが出来ますが、わざと打てない人にとってはチッパーの方が成功率は高いでしょう。グリーン周りでチッパーで出せるあごの低いバンカーはあまりありませんが、砂が少ない締まったバンカーならウェッジのバンスに弾かれてホームランが防げるので、こういった場面ならチッパーもありかもしれません。
チッパーが無くても「立山アプローチ」で代用可能?
チッパーのことを調べていたときに、野村タケオさんのブログで以下の記事を発見。
「立山アプローチ」とは野村さんが命名したアプローチ方法で、8番アイアンのヒールを浮かせてトゥだけがソールするようにアドレスし、トゥをこすらせてパターのように振って打つアプローチです。
これ、実際にやってみたことがあります。うまく打てれば良い感じに寄っていきますが、トゥにボールをうまく当てるのが難しく、飛び出す方向が安定しませんでした。アプローチが得意な野村さんがさらに成功率を高めるために編み出した方法なのかもしれませんが、アプローチの距離感、打ち方に問題がある私にとっては、チッパーで練習してから取り組んだ方が良さそうです。
2019年は「寄せワン祭り」だぜ!
を目指していますが、そううまくはいかないでしょう(笑)。
今年のオフシーズンはR35ウェッジを使った室内練習でアプローチの打ち方を身につけて、100切りに向けて一歩近づきますよ~。