ゴルフ練習器具

”ホース” を使ったスイング練習道具を自作する

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女子プロの畑岡奈紗選手は昔から「1mほどのホースを使ってゆっくり素振り」に取り組んでいるらしく、ダウンスウィングに必要な「待つ動き」を身につけるには最適という記事をネットで見つけました。

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ホースを使った素振りは昔から有名なようで、短いホースなら室内で振り回しても問題ありません。室内練習メニューを日々リサーチしている私としては見逃せません。

そこで早速、ホースを使った「ホースドリル」を室内で試してみることにしました。

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ホースドリルのための練習道具を作成

ホースドリルの詳しい方法をネットで調べていると、ホースドリルのための練習道具を自作する動画をYouTubeで見つけました。

普通のホースをゆっくり振るのもいいんですが、ただ振るだけなのも味気ないですし練習道具に愛着が湧きません。

制作費も安く付きそうなので、動画を参考にホースドリルの練習道具を作ってみることにしました。

ホースドリル用練習道具の材料

材料は近所のホームセンターで全て購入できました。材料費はボンドを入れても1000円ちょっとです。

  • ホース (直径15mm、長さ90cm)¥200
  • スポンジカバー(直径20mm、長さ20cm)\200
  • 木の丸棒(直径15mm)¥150
  • ボンド(プラスチック、ゴムにもくっつくタイプ)¥500
ホースドリル用練習道具材料

ホース (直径15mm、長さ90cm)

ホースは柔らかい方が振った時によりしなりを感じやすいと思い、売っている中で一番柔らかい「耐寒仕様」を選びました。内径15mmのホースを動画での説明通り90cmにカットしてもらい購入。

ビニールホース(直径15mm、長さ90cm)
Bitly

スポンジカバー(直径20mm、長さ20cm)

スポンジカバーはホームセンターのゴム製品売り場で売っていました。内径20mmのものを選びます。

スポンジカバー全体
スポンジカバー(内径20mm、長さ22cm)

木の丸棒(直径15mm)

木の丸棒は直径15mmのものを選びます。使うのは20cmなので長いものしか売られていない場合はのこぎりで自分で切るか、ホームセンターで切ってもらいましょう。

木の丸棒(直径15mm)全体
木の丸棒(直径15mm)

ボンド(プラスチック、ゴムにもくっつくタイプ)

ボンドはホースの中に埋め込む木の棒、ホースとスポンジカバーの接着に使うため、多用途タイプを選びました。

ボンド(コニシ ウルトラ多用途SU プレミアムソフト)
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ホースドリル用練習道具の作り方

1.まず木製の丸棒を20cmにカットします。

長ければのこぎりで自分で切るか、ホームセンターで切ってもらいましょう。

木の丸棒を20cmにカット

2.ホースの中にボンドを流し込み、カットした丸棒をねじ込んでいきます。

ホースの中に接着剤を入れて木の棒をねじ込む

丸棒の先端をホースに少しねじこみ、床に丸棒をつけたままホースを押し込んでいくと比較的簡単にはめることができました。写真では勢いが付きすぎて少し深くまで入れすぎて元に戻らなくなってしまいました(笑)。

ホースの中に接着剤を入れて木の棒をねじ込む

3.ホースの反対側にスポンジカバーを取り付けます。

動画ではスポンジカバーの中にボンドを流し込んだ後でホースに取り付けていますが、実際にやってみるとものすごく力が必要で途中までしかスポンジカバーを入れることが出来ませんでした。ボンドをつけないでホースにはめ込んでも抜けないと思います。スイングしたときにカバーがホースから抜けそうな場合は、スポンジカバーをホースに全部はめおわった後でスポンジカバーとホースの隙間からボンドを流し込めばいいでしょう。

スポンジカバーをホースにはめて完成

4.ボンドが乾いて固まるのを待ちます。

4~5時間くらい放置しておけばいいでしょう。

以上でホースドリルの練習道具は完成です。

丸棒をはめ込んだ側を握ってホースを振り、丸棒やスポンジカバーがずれないかを確認しましょう。

ホースドリル練習道具を作ってみた感想

木の丸棒をホースの中に埋め込むことでホースを握りやすくなり、グリップに力を入れやすくなることで振りやすくなっています。

スポンジカバーは当初不要かもと思いましたが、つけた場合のメリットが主に3つあります。

  1. スポンジカバーは体に当たった時の衝撃を和らげるためにつけているので、背中に当たった時の音や衝撃の大きさでスイングスピードの強弱を知ることが出来ます。
  2. スポンジカバーをつけていることで風切り音が大きくなり、音が鳴る場所をチェックすることでタイミングの取り方や力を入れるポイントをチェックしやすくなります。
  3. 若干ですが先端に重さを感じることでホースが振り抜きやすくなります。

ホースだけ振ってもいいですが、木の棒とスポンジカバーをつけたほうが振り抜きやすく、愛着も沸きます。是非作ってみることをおすすめします。

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ホースドリルを試してみる

ホースドリルは、以下の動画を参考にしました。

ホースがバックスイングで右肩から、フォローで左肩から背中に当たっているかをチェックすることで、スイングがオンプレーンかどうかを判断できます。

ホースを腕の力で振りにいくと体の右側で風切り音が聞こえ、左足を伸ばして地面反力を利用できると体の左側で風切り音が聞こえます。

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ホースドリルのコツは、体の開きを抑えて足のステップだけで振り抜くこと

ホースドリルのコツとして、体の開きを抑えて足のステップだけでホースを振るようにします。

切り返しから体の開きを抑えつつステップの踏み込みの強さで風切り音が変わることを体感できると、腕を振らないほうがホースを速く振れることを体感できます。

ホースのように軽い物を速く振ろうとすると腕の力で振りに行きやすくなり、逆にスピードが落ちます。畑岡選手がホースをゆっくり振ることを心がけているのは、腕の力よりも下半身の動きを重視するためだと思います。

切り返しの直前に少し沈み込み、ダウンスイングで一気に左足を伸ばしてインパクトを迎えるようにすると、沈み込みの反動を使った地面反力の力が大きくなり、素早くスイングできます。

ただし、少し沈み込んでから左足を一気に伸ばすのはタイミングが難しく、失敗すると振り遅れます。

そこで、トップの時点で少しリバースピボットの形にしてから右足親指でタバコの火を消すように地面をねじり込みながら左足を伸ばすようにすると振り遅れを防ぐことが出来ます。右足親指で地面をねじり込む動きを入れることで、リバースピボット特有のダウンスイングで右側に傾く動きを抑えることが出来ます。

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ホースドリルの後に「うねり棒」を振ると効果倍増

軽くて柔らかいホースはしなりを感じ取りやすく、力の入れるポイントを間違えるとホースの動きがおかしくなるので、自分がどこを間違えたのかすぐにチェックできます。

ホースドリルで体の動かし方をチェックした後で「うねり棒」を振ると、振り抜きの良さが全然違います。

うねり棒で感じやすい左前腕の回旋を使ったハンドリング操作と、ホースドリルで体感した沈み込みの反動を利用して左足を伸ばすことで得られる地面反力が合わさると、うねり棒を今まで以上に気持ちよく振り抜くことが出来ます。

ホースドリルを取り入れると、うねり棒だけを振るよりも確実にスイングのレベルアップを感じることが出来ます。これは大きな収穫でした。

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ホースドリルは安価で安全にスイングに必要な動きを身につけられる

ホースドリルのために作った今回の練習道具は、室内練習道具としては今までで最高かもしれません。90cmという短さに加えて柔らかいホースとスポンジカバーのおかげで、室内でも壁や天井を傷つける心配が無くなり、遠慮無く振り回すことが出来ます。

制作費は安いし、壁を傷つける心配もないし、ゴルフスイングに必要な体の使い方を身につけることが出来るしと良いことばかりなので、室内練習道具が高くて購入をためらっている方には是非おすすめします。

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