前回、ゴルフクラブの掃除・お手入れ方法について書いてきました。
第2回目は、キャディバッグの掃除・お手入れ方法を取り上げます。
キャディバッグの中に入っているものを全て取りだす
まず、キャディバッグに収納しているもの全てのものを取り出します。
ゴルフクラブ以外にも、ゴルフボール、ティー、レインウェアなど、色々なものが出てきます。中には自分でキャディバッグにしまっていたことを忘れていて、「こんなところに入っていたのか!」というものも見つかるでしょう。私はオフシーズンに安売りで買ったゴルフグローブをどこにしまったのかをすっかり忘れ、掃除の時に普段あまり開けないキャディバッグのポケットから出てくることがよくあります(笑)。
ゴルフボールの空箱や穴が空いたグローブなどのゴミも捨てて、中身を整理しましょう。
キャディバッグをひっくり返して砂などのほこりを落とす
中身を全て取り出したら、キャディバッグをひっくり返して砂や芝などの汚れを落とします。
クラブを入れる箇所以外のポケットも砂や芝が紛れ込んでいますので、念入りに捨てておきましょう。
メラミンスポンジで汚れを落とす
シーズン終了後にキャディバッグを見てみると、ゴムでこすれたようなあとがついていることがあります。
カートへの積み卸しの時にこすれてついた汚れだと思うんですが、この汚れは「メラミンスポンジ」で落とすことが出来ます。
メラミンスポンジはもともとコップの茶渋などを取るためのキッチン用具ですが、フェースについたボールの打球痕や練習場の人工芝がソールとこすれてついたこすり痕なども落とすことができます。
メラミンスポンジで有名なのは「激落ちくん」ですが、100円ショップでも売っています。メラミンスポンジは使っていくうちに小さくなっていくため、サイコロ状にカットされたものよりも通常のスポンジくらいの大きさの方が最後まで手に持ちやすくて個人的には使いやすいです。
使い方は、メラミンスポンジを水に染みこませて汚れを落としたい箇所をこすっていきます。必ず水に濡らしながらこすってください。汚れがひどい場合は少し強くこすると取れますが、それでも取れない場合は他の道具を試しましょう。
エナメル製キャディバッグは、専用道具でお手入れして仕上げる
エナメル製品は革の表面を樹脂加工しており、光沢があって元々水を弾く性質があります。しかしエナメル樹脂は太陽光に弱く、保管するときは太陽光が当たらない室内に不織布にくるんで保管するのが理想です。一度変色すると元に戻すことは出来ず、表面のエナメル樹脂が劣化するとべたべたした肌触りとなります。
エナメル製品は太陽光による変色はある程度避けられませんが、べたつきを抑えて長く使うためにはエナメル専用道具でのお手入れが必要です。エナメル加工がはがれ、べたつきが出て困っている方は一度試してみると良いでしょう。
私が使っているのは、コロニルの「ラックスプレー」(※販売終了。後述)です。
このスプレーをキャディバッグ全体に吹き付け、スプレーが乾いた後で乾いたタオルで拭き上げて完成です。
【追記】ラックスプレーの代わりに「ラックムース」と「ラックポリッシュ」を使う
ラックムースでエナメル表面の汚れをとり、べたつきを抑えます。つや出しとひび割れ防止のためにラックポリッシュで仕上げます。ラックムース、ラックポリッシュはエナメル加工製品全般に使えるので、ビジネスバッグやビジネスシューズなどのエナメル製品のメンテナンス用品として持っていても良いでしょう。
不織布の洋服カバーでキャディバッグを包み込んで物置に収納
キャディバッグのメンテナンスが終わったら、不織布の収納袋に包んで物置に収納します。ほこりや虫からキャディバッグを守れますし、エナメル加工している場合は不織布に包んでおくとべたつきが抑えられます。
私が使っている収納袋は、コートなどをクローゼットに収納するときに使う洋服カバーです。私のキャディバッグは9インチ、46インチドライバー対応ですが、この洋服カバーがぴったり入ります。後はサイドファスナーを締めて物置に収納して完了です。
高いキャディバッグもしっかりメンテナンスして長く使いましょう
私がキャディバッグを掃除するのは年1回。自分なりのこだわりを持った掃除をしないと気持ちが悪いので、しっかり行います。年末の大掃除と同じで、しっかりやった方が気持ちよく来シーズンを迎えられます。
キャディバッグはそうそう壊れるものでもないため、頻繁に買い換えるものではありません。じっくり時間をかけて探し、少々高くても自分が納得したキャディバッグを購入しても、買ってすぐに取れにくい汚れや小さい傷がつくとがっかりしますよね。
ある程度の傷がつくのは仕方がありませんが、しっかりメンテナンスをしてやれば寿命も延びて愛着も湧きます。中古で売るときや、ゴルフを始める人に譲るときにも譲りやすいです。
一度もキャディバッグを掃除したことが無いのであれば、一緒にラウンドしたこれまでの苦労を讃える意味も込めてお手入れしてみてはいかかでしょうか。
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