※(2020.1.27追記)この記事を掲載後、「うねり棒」「フレループ ショート」を両方購入しました。
「うねり棒」を使って気づいた注意点などをまとめてみました。以下のリンクも参考にご覧ください。
第2回:クラブを倒す動きと左前腕の回旋(パッシブトルク)
第3回:うねり棒の間違いやすい使い方
第4回:『ひっくり返し打ち』でフェースターンを、『ゆりかご振り』で肩の動きを覚える
※今回はこれ → 第5回:うねり棒を使ってグリップのずれ、下半身の使い方に悩んだ時はこれで解決
「フレループショート」のレビューについては、以下のリンクから御覧ください。
ゴルフキャンプのサイトに掲載されている『うねり棒の使い方動画すべてと視聴するべき順番【公式推奨】』から、うねり棒の使い方をチェックして、日々の練習に役立てています。
今回は、うねり棒を使ったときに生じるお悩み『グリップがずれる』『下半身の動かし方』について、動画解説を参考に私の使用感から得た感想をお話しします。
【悩み(その1)】グリップがずれる
うねり棒を振ったときに真っ先に気がつくのが、「グリップがずれやすい」というもの。このグリップのずれについて、三觜プロの動画解説と、私の使用感から得た対策をお話しします。
【動画で解説】グリップがずれる3つの原因
動画での解説はこちら。
三觜プロは動画の中で、グリップがずれる原因として以下の3点を挙げています。
- グリップを緩く握りすぎている
- 腕の動きとクラブの動きとのタイミングが合っていない
- 正しく体幹が使えていない
解決策として、
- グリップは指を2本ぐらい余らせて、短くしっかり握る。
- 通常のアドレスから腕などであまり操作せずに体幹を使って胸郭を動かすことで、クラブが自動的に遅れて正しい動きを知ることが出来る。
と解説されています。
『うねり棒自体が太い』のも、ずれる原因のひとつ
自分でうねり棒を使って振ると、グリップは確かにずれやすいです。私の手の大きさが小さいこともありますが、うねり棒の太さと製品特徴も大きいと感じます。
うねり棒は通常のアイアンよりも太く感じます。動画では指2本余らせて握るとありますが、それでも手の小さい私にはしっかり握れません。これが私がうねり棒を振ったときにずれる原因のひとつです。
さらに、「先端のおもりで切り返しでクラブが倒れやすくなっている」といううねり棒の特徴が、切り返しで自分でクラブを倒す動き以上にクラブが倒れようとする方向に力が加わるため、通常の握り方ではずれが抑えきれないのがグリップがずれる原因のひとつだと考えています。
グリップがずれる解決策は、『両手にグローブを着ける』
うねり棒使用時にグリップがずれる解決策として私が取った対策は、『両手にグローブを着ける』という単純なもの。
手が小さい私にとって、うねり棒を滑らないように振るのは至難の業です。手が小さいためオーバーラッピングやインターロッキングではうねり棒の太さに対応できず、指が届きません。ベースボールグリップだと何とか握れますが、実際のクラブでは握らないグリップ方法なので違和感があります。
また手汗もひどいので、素手でうねり棒を振るとテークバックから滑りを抑えるためにグリップを強く握りすぎてしまい、アーリーリリースを防ぐための『切り返しで右手のV字を維持するための力』が持ちません。
素手でうねり棒を振ってグリップがずれるのにお悩みの方は、両手にグローブがおすすめです。
【悩み(その2)】うねり棒を振るとき、下半身はどう動く?
うねり棒を使った練習で抱くもう一つの悩みが、下半身の動かしかたです。
うねり棒は腕や胸郭など上半身の動きの改善がメインの練習器具ですが、ゴルフで重要といわれながらも中々出来ている人がいない下半身の動きとうねり棒をどう連動させれば良いのかに悩むようになります。
【動画で解説】下半身はどう動いたらいいの?
動画での解説はこちら。
『振れば勝手に下半身の動きがついてくる』だけでは、解説として物足りない
三觜プロは動画の中で、『うねり棒を正しく振っていれば勝手に体重移動して、勝手に下半身は動いている』と仰っています。しかし、この解説では少し言葉が足りないと感じます。
うねり棒発売当初は「うねり棒を普通に気持ちよく振るだけで必要な動きが身につく」と謳っていましたが、間違った使い方をする人があまりにも多いため後で詳しい使い方を別の動画で解説されているくらいです。
製作者が当初想定しているような使い方をしない人が出てくる可能性が高いのが、練習器具です。改善点を意識しないで「やるだけで勝手にできるようになる」練習器具は、残念ながら無いと思います。
私の『うねり棒を振るときの下半身の使い方』
うねり棒を使うときの下半身の動かし方について、上記の三觜プロの解説動画では具体的な解決方法が見出せません。そこで、うねり棒を振るときに『私が注意している下半身の動かし方』について書いてみます。
テークバック~トップは『ライトヒップバック』と『右足内側でエッジを効かせる』
テークバックは右尻を飛球線方向に向けるように動かす『ライトヒップバック』で始動します。
右膝はあまり伸びすぎず右足内側を地面にめり込ませるようにエッジを効かせて、腰が飛球線逆方向に流れるスウェーを防止します。『エッジを効かせる』とは、スキーのボーゲンのようにスキー板を雪面に斜めにめり込ませるような動きをイメージしました。
『ライトヒップバック』『右足内側でエッジを効かせる』下半身の動きに連動するように、上半身は『左ハンドル → 右ハンドル』のうねり棒の動きを取り入れます。
切り返しは『レフトヒップバック』で開始。右足くるぶしを地面に押しつけるように動かす
サイエンス・フィット教本で真っ先に習得するべき技術として紹介されている『左のお尻が見えるインパクト』。いわゆる『レフトヒップバック』の動きを、切り返しから意識して行います。
プロギア サイエンスフィット教本第3弾『スイングの壁を知る 5ステップメソッド』より引用
私の場合、切り返しで腰を切ろうとすると右足を蹴って回ろうとする動きが出てしまいます。こうすると右膝がボールの方向に出てしまい、上半身が起き上がって前傾角度が維持できなくなって、ダフリやトップに悩まされてきました。
切り返しでは左尻を飛球線と逆方向に向けていき、右足は地面を蹴る動きでは無く、右くるぶしを地面に押しつけるように動かします。腕は右ハンドルから左ハンドルへ切り返す動きを始めるため胸郭に力が入ることで上半身と下半身に捻転差が生じます。ここで右脇腹を縮める『側屈』の動きを入れて左ハンドルの動きを強め、インパクトで左手首が山の形になるように左前腕の回旋(パッシブトルク)に注意します。
以上が、私がうねり棒を使った練習でチェックしている下半身の動きです。上半身の動きと連動する必要があるため、下半身が動いているときの上半身の動きの注意点も頭に入れながら、うねり棒を振っています。
矯正したい箇所をチェックしながら練習器具を使うことが大切
ゴルフの練習器具には『ただ振るだけでうまくなる』と謳うものが多くあります。しかし、これまで私が購入した練習器具で、言葉通りの成果が出たものは残念ながらありませんでした。
練習器具の使い方で考え方が変わったのは、マーク金井さんの『ゴルフの竪琴』を使うようになってからです。ゴルフの竪琴は一目見ただけではどう使えば良いかよくわからない練習器具です。そこで、マーク金井さんが使い方や注意点などを解説した動画をよく見て、自分なりに理解してゴルフの竪琴を使うことで、スイングの形が良くなりました。
うねり棒と比較して購入を迷った『フレループ』も、当初は「ただ振るだけでうまくなる」練習器具として売りに出されていたのを、マーク金井さんがより詳しい使い方を解説したブログや動画を見た人が共感して売れているんだと思います。
ゴルフ練習器具が売れるには、製品の設計コンセプトが優れていることと、詳細な使い方が写真や動画で解説され、定期的に情報がアップデートされることがこれからは重要なのではないかと思います。
※関連記事です
私のスイング改善に効果のあった練習器具として、『ゴルフの竪琴』があります。室内でゆっくりしたスピードで練習できるので、オフシーズンの練習器具にはうってつけです。
手が小さく手汗にもお悩みの方は、イオンスポーツの『インスパイラルグローブ』で解決できるかもしれません。サイズは18cmから選べて雨でも滑りにくい素材を使っているのが売りで、右手用も販売されています。
切り返しで私が習得したい『レフトヒップバック』の動きは、ラジオ体操で体感することも出来ます。