SIM MAXシリーズのおかげでドライバーやフェアウェイウッド、ユーティリティでの飛距離不足が解消され、今年こそ安定して100切りを目指したいところですが、これまでのラウンドではなかなかスコアがまとまりません。
原因は色々あるんですが、飛距離不足が解消されたら、次はアプローチの精度の悪さが目立つようになってきました。
グリーン周りの往復ビンタが止まらない!
スコアがまとまらない原因のひとつが、グリーン周りでのアプローチが安定しないこと。特に、ザックリ、チャックリ、トップを繰り返す往復ビンタで、ボギーオンもままならない状況です。
アプローチの救世主として導入したチッパーの「プロギア R35ウェッジ」は、花道やグリーンエッジから15〜20ヤードのランニングアプローチを打つには最高で、パターで打つように構えて、パターの距離感で打つだけで簡単にワンピンに寄ってくれます。
問題は、R35ウェッジが活躍する花道やグリーンエッジまでボールを運んでくることができないこと。グリーン周りにボールがあることは少なくて、残り距離が30〜40ヤードのアプローチや、ラフから20ヤードのバンカー超えといった、キャリーが求められる距離が残ることが多いんです。
ピッチエンドランやロブショットといったキャリーが求められるアプローチでは、ランニングアプローチが得意なR35ウェッジでは高さが出ないため使えません。
ランニングアプローチではなくピッチショットが打てるチッパーとなると、もう少しロフトが寝た、50°前後のものが欲しくなってきます。
新しいチッパー探しで、Think Chip Wedge の存在を知る
ロフトが寝たチッパーをネットで色々探してみたんですが、奇抜な形のものが多くてどうも食指が動きません。
構えたときに違和感が少なく、ロフトが寝たチッパーはないのか?
そんなときに、こんな記事を見つけました。
記事では「ジェイドアドラー Think Chip Wedge」はアプローチ・イップスで悩む人の救世主のような扱いでしたが、私のアプローチ下手は単純に練習不足によるものです。練習する時間も気力もないので、結果が出ないことには変わりありませんが・・・。
最近はクラブで練習不足を補うという方法に終始しているので、Think Chip Wedgeがすっかり欲しくなってしまいました。新品では手が出ないので中古を事あるごとにチェックしていたところ、ヤフオクで50°と55°のウェッジがそれぞれ1万円で出品されていたのを見つけ、即ゲットしました。
見た目は普通のウェッジ
Think Chip Wedge は中空ウェッジなので、トゥの先端に黒い丸ポッチが空いています。PXGやピン、テーラーメイドのアイアンのように、この中に樹脂なりを入れてインパクト時の振動を和らげたりしているんでしょうか。中空アイアンを打ったことがないので何とも言えませんが、ボールを打ってみたときに違和感は感じませんでした。
フェース高さは低い
特徴として気がついたのは、フェースの高さが低いこと。ソールしてもボールの高さを少し上回るくらいです。フェースを開いたりといった小細工は難しいでしょう。このフェースの高さが低いおかげで、ソールを滑らせてボールの横から当てる意識が強くなります。
ソールは角度をつけて削られている
写真では分かりづらいですが、ソールは抜けが良くなるように角度をつけて削られています。実際、芝の上から使ったときはヘッドの抜けやすさを感じやすかったです。
アドレスしても違和感はなし
Think Chip Wedge をアドレスしたときは、R35ウェッジほど違和感はありません。通常のウェッジよりも角ばっており、以前使っていたマーク金井さんのMSウェッジに感じは似ています。以前はMSウェッジの良さがいまいちよくわからなかったので手放しましたが、また買い直そうかなあ。
ラウンドで使ってみた結果がいい!
現在使っているAW、SWの置き換えになるのか、届いてから早速ラウンドで使ってみました。
40ヤード弱のフェアウェイからのアプローチ
ザックリやトップでよく失敗する40ヤード弱のアプローチですが、通常のウェッジよりライ角が立っているボールの近くに立てるので、手で合わせに行く動作がしにくく感じます。
55°のウェッジで腰から腰のスイングで20ヤードくらいのキャリーが出て、スピンもかかって5ヤード位のランで止まりました。
バンスが滑るのかヘッドの抜けもよいのでダフリはなく、ヘッドが抜けるのがわかるとクラブをしっかり下に振っていくことができるのでトップも出ませんでした。
距離があるラフからのバンカー超え
距離があるラフからのバンカー超えでは、ラフなのでしっかり振り抜く必要があるのですが、振り抜くことだけに注意を向けすぎるとオーバーして往復ビンタとなるため力加減が難しく、失敗したらバンカーなので非常に苦手です。
このシチュエーションは2回あり、1回目はトップが出て失敗しましたが、2回目はラフに食われることもなくヘッドが滑ってうまく当たり、柔らかいふわっとしたキャリーが出せました。練習もしないでこの当たりは驚きです。
バンカーショット
Think Chip Wedge をバンカーショットでも使ってみました。
ヘッドが四角いので開いて打つことができないので、普通に構えてボールの手前にヘッドを落としてみたところ、簡単に脱出できました。
もともとバンカーショットはそれほど苦手ではないのですが、
「フェースを開いてオープンスタンスに構えて・・・」
といった面倒なことを考えなくても、普通のアプローチのように構えて振り幅だけに注意して振ればいいのはかなり楽です。
フルショット
Think Chip Wedge はチッパーなんですが見た目は普通のウェッジなので、最後にフルショットでも使ってみました。
普段、AW(50°)のフルショットは90ヤード、SW(56°)は60ヤードですが、Think Chip Wedgeでもほぼ同じ距離を打つことができます。
ボールの近くに立てるので、クラブを振るというより、上に上げて地面に向かって下ろすイメージで普通に打つことができました。ダフり、トップの失敗がなかったのは大きいですね。
チッパーは、アプローチ練習しないアマチュアにこそおすすめ
Think Chip Wedge を使ったラウンド数は少ないですが、アプローチ練習を一切せずに本番に投入してこの成功率は驚きでした。
アプローチイップスに悩むほど練習に取り組まない私のようなアマチュアでも、すぐに結果に結びついたThink Chip Wedge。これで、安定した100切りにまた一歩近づきました。