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ゴルフ考察

キャディのメリット、セルフプレーのデメリット

ゴルフ考察
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この記事を読んで、私なりにキャディのメリット、セルフプレーのデメリットを考えてみました。

【木村和久連載】セルフか、キャディー付きか、どっちがいいですか?
専門誌では読めない雑学コラム木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第173回 最近のラウンドは、ほとんどがセルフプレーですよね。 超名門倶楽部では、必ずキャディーが付くことになっている、というところもありますが、それは一部です。多くは、キャディー...
私が今まで経験したキャディ付きプレーからの話です。すばらしいキャディさんも、もっとひどいキャディさんもいると思いますが、キャディに対してこのように思っているかたも多いのではないか、ということでお聞きください。
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セルフプレーが広まりキャディの需要が少なくなってきた原因は、不景気だけではない

セルフプレーは私がゴルフを始めた10年前から主流です。今でもキャディ付きでプレーすることは年に1~2回程度。大人数のコンペでもキャディがつくことはほとんどなく、年配の方が多いコンペでつくことが多い印象です。

セルフプレーがここまで浸透してきた理由の一つとして、バブル崩壊後の不景気によりプレー代を安く済ませたいプレーヤーの懐事情だけではなく、キャディの質の低下も無視できないでしょう。

ボールは追わない、クラブは持ってこない、ボールは拭かない、愛想は悪い、逆にこちらが気を遣うというキャディも今までいましたが、これはさすがにごく少数。それ以上に、「キャディさんがいて良かった」という経験をほとんどしたことがありません。プレー代を抑えたい一心でセルフプレーに取り組んでみると、「あれ?案外自分でできるから、キャディさんいらなくね?」というプレーヤーが多かったのだと思います。

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キャディフィーからキャディの時給を算出し、コストパフォーマンスを考えてみる

キャディフィーを1人当たり3000円と考えると、4人1組でキャディ1人に12000円を払う形になります。キャディの拘束時間を「カートに積み込んだクラブ確認から始まりラウンド終了まで」とし、その時間をおおよそ6時間と見積もると、時給2000円。ゴルフ場に持って行かれるのが仮に3割とすると1400円となります。

最低賃金の全国平均が2018年で874円。

これだけの時給を要求するのに値するキャディが少ない、コストパフォーマンスが悪いと感じるプレーヤーが多いのが、セルフプレーが増えてきた原因の一つではないでしょうか。

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キャディのメリットと、期待する仕事内容

私がキャディさんを雇って良かったと思うメリットと、期待する仕事内容について考えてみました。

【重要度◎】ロストボール探し

私にとってキャディさんを雇う最大のメリットはこれ。初めて行くコースでティーショットがどうみてもOBという当たりでも、「あのあたりは開けているので大丈夫」とか教えてくれると打ち直す必要もなくなります。また、全員のティーショットが終わったらすぐさまロストボールを探しに行くキャディさんは印象が良いです。

【重要度○】バンカー均し

バンカーを均してもらうのもキャディさんにお願いした方がいいですね。私はバンカーから出して向かいのバンカーに入れる「往復ビンタ」をよくやらかすので、この時ばかりはキャディさんにバンカー均しをお願いしたいです。

【重要度▲】グリーンでのライン読み

私はキャディさんのライン読みは不要です。芝目がどちらに向いているかは、グリーン図があれば確認できます。パットの強さによってラインは変わるし、言われたところに打てない腕前なので(笑)意味がありません。

そもそも、ライン読みはゴルファーがパッティングを楽しむ醍醐味だと考えています。自分の想像したラインにボールを打ち出してカップに吸い込まれる瞬間は、一度経験するとたまりません。ただし、自分が想像したとおりのラインかどうかをキャディさんの意見で確認するのは、経験を積む意味ではありです。

【重要度×】若いかどうか

私にとってはキャディさんの年齢は関係ありません。年齢と仕事内容が必ずしも一致しないからです。おばちゃんでもキビキビ動いてくれる人もいれば、若いのに我々プレーヤーよりも動作がのろい人もいます。

キャディが若いかどうかを気にする問題は、看護師でもあるあるですね。若い看護師の方がいいという人もいますが、私は子供の時の経験で絶対に年配の看護師がいいです。子供の時に入院して若い看護師に点滴を失敗されたことがあります。点滴の針を私の腕に刺したまま、その場をとんずらされました(苦笑)。すぐに婦長さんが来て点滴を挿し直してくれましたが、目の前でがっつり怒られる若い看護師を見て、「技術職は年配に限る」と子供ながらに思いました。

【補足】研修生のキャディは最高

過去に1度だけ、研修生の男性がキャディについてくれたことがありました。コースは熟知しているし、動きは軽やかだし、こちらが求めないアドバイスもしてきません。さすがはプロの卵だと好印象だった記憶があります。

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セルフプレーのデメリットは、内輪だけの会話で終わってしまうこと

冒頭でご紹介したコラムでは、「キャディさんに聞いて欲しくない内輪だけの話がおじさんにはある」という話をされていますが、私はむしろ逆。しょっちゅう顔を合わせているので話す内容もだんだん限られてきて、プレー後半は沈黙が多くなってくることの方が多いんです。接待ゴルフで話しかけにくい同伴者だった場合、会話のきっかけがつかめずに息が詰まることもあります。

プレーヤーの話に必要以上に首を突っ込んでくるキャディさんには閉口しますが、キャディさんにホステス役をもとめる気持ちがあるのも事実。私はしょっちゅうキャディさんとくだらない話をして、会話を楽しんでいます。せっかく長い時間一緒にいるのですから、お互いに気持ちよく過ごしたいですよね。

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我々一般客はワガママ。キャディも働き方改革の波に乗って

キャディの質の向上以外にも、プレーヤーへのおもてなしも求めている我々一般アマチュアはワガママですね。キャディを使わないからキャディの質も低下するという悪循環に陥っているのかもしれませんが、市場が求めているものを提供するのが資本主義市場におけるサービス業の宿命。世の中の流れは「働き方改革」一直線。キャディさんの働き方にも変化を求められているのではないでしょうか。

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