ゴルフがうまいかどうかの判断基準に、「ゴルフ歴」というものがあります。
ゴルフ歴はゴルフを始めて何年目、というものですが、ゴルフのうまい下手を測る物差しとしてはいまいち当てにならないと感じています。
それは、「年間にどれくらいの間隔で何ラウンドするのか?」が人によって違うためです。
ゴルフのスコアとラウンド数は、ある程度比例する
私は社会人になってからゴルフを始めたので、ゴルフ歴は今年(2018年)で16年目になります。
私の住む地域は積雪地帯のため、冬場はゴルフができません。年を取ってからは趣味のゴルフで体をこわしては本末転倒なので、雪がなくても気温が10度を下回る時期はゴルフをしません。そのため、ゴルフをしている時期は1年間で半年くらいしかありません。
最初の3年ほどはゴルフに対して今ほどの情熱はなく、付き合いで年間1ラウンドしかしていませんでした。ゴルフを始めて4年目からゴルフにはまり、年間で5~8回のラウンドが10年以上続きました。
私の年間ゴルフ回数は、半年間の月一ゴルフで5~6回程度となります。積雪がない地域の方でも冬場のラウンドは少ない方が多いようなので、年間ラウンド数では似たような数字になるのではないでしょうか。
年間ラウンド数が増えるとスコアがある程度良くなることは、経験上わかっています。年間ラウンド数が5ラウンド程度の頃はスコアは120を切ることが出来ませんでしたが、8ラウンド以上に増えてから、スコアは100~110の間でさまようようになりました。これは、アプローチとパターの距離感覚がラウンド数と比例関係にあると考えています。短い期間でラウンド数をこなすほど距離感が磨かれていき、スコアに影響を及ぼしやすいアプローチとパターがうまくなるためスコアにも反映されやすくなるのでしょう。
ゴルフがうまい人は、ゴルフ歴に関わらず年間ラウンド数が多い
私の周りにいるゴルフが上手な人や、ブログで「ゴルフ歴2年で90を切りました」という人をよく見てみると、年間ラウンド数が30~40ラウンド以上という方が多いです。
サラリーマンゴルファーで最も多いといわれる「月一ゴルファー」の年間ラウンド数が12回以下とすると、年間で30ラウンド以上もする人達が短期間でスコアが良くなるのは、当たり前だと思うのです。
ゴルフにかけられるリソースは、人それぞれ
私を含め「ゴルフを10年以上やって100も切れない」と言う方は、年間ラウンド数を聞くと8~10ラウンド以下という場合が多いようです。普段の練習もほとんどせず、前日に慌てて練習場で打ちっ放しをする程度という方も多いのではないでしょうか。
私は「アマチュアの趣味レベルのゴルフ」であれば、これが当たり前だと思います。
ゴルフは、始めるだけでも時間やお金がかかるスポーツです。収入の差はありますが、家庭の事情により趣味にかけることが出来る時間やお金といったリソースが限られてくるのは当然です。家庭を無視してゴルフがうまくなっても、代わりに失うものが多くては本末転倒ではないでしょうか。
ゴルフがうまいかどうかは、「ゴルフパフォーマンス値」で判断
少し話が脱線しましたが(笑)、ゴルフのうまい下手を判断するとき、ゴルフ歴以外の自分なりの指標を考えてみました。
私が考えた指標は、年間平均スコアを年間ラウンド数で割ってゴルフ歴をかけた「ゴルフパフォーマンス値」というものです。
ゴルフ歴10年の人が、年間平均スコアが100、年間ラウンド数が5回の場合、ゴルフパフォーマンス値は以下のように計算します。
(平均スコア100 / 年間ラウンド数5回) ✕ ゴルフ歴10年 = 200
■ゴルフ歴10年、年間平均スコアが100、年間ラウンド数が10回のゴルフパフォーマンス値
(平均スコア100 / 年間ラウンド数10回) ✕ ゴルフ歴10年 = 100
ゴルフパフォーマンス値が高い人の方が、「より少ない時間とお金でゴルフをうまくプレーできる」と判断しています。
アマチュアゴルフは、少ない時間とお金でいかに上達するかが魅力の一つ
私のゴルフは、完全な趣味です。日々の仕事や生活で忙しい中、何とかやりくりして練習時間を確保して練習に取り組み、少ないお小遣いの中からゴルフにかかるお金を捻出し、移動やプレー時間を含めるとほぼ丸1日かけてゴルフを楽しみます。趣味にこれだけの時間とお金をつぎ込むわけですから、見返りとしてのスコアを求めたくなるのは当然です。しかし、練習時間を割いて練習することは勉強時間があっても勉強しなかった私にとってはかなり難しいため、道具に頼るわけです。この道具選びもゴルフの楽しみの一つではありますが。
ゴルフクラブはここ30年で飛躍的に進歩し、飛距離性能は大幅に伸びました。にも関わらずアマチュアゴルファーのスコアは100前後と、30年前からさほど変わっていないそうです。これはアマチュアゴルファーの生活パターンに変化がなく、ゴルフにさけるリソースに変化がないことが大きいのではないでしょうか。
限られた時間とお金を使って、ゴルフがどれだけ上達するか。いわゆるコストパフォーマンスを求めることは、現代の大人にとって重要な能力です。アマチュアゴルファーにとって、ゴルフでコストパフォーマンスを突き詰める過程が仕事にも応用できることが、ゴルフが大人に愛される理由の一つではないかと思う今日この頃です。