自宅のPCを入れ替えるため色々調べた結果、10年ぶりの自作PCに手を付けることに決めた話を先日お話しました。
購入するPCパーツも固まったので、先日、ドスパラ札幌店を訪れてPCパーツ一式を購入し、店内にある作業スペース「ドスパラボ」で組立も行って、立派なPCが1台完成しました。
ドスパラ札幌店での1日の流れ
ドスパラ札幌店 でパーツを選定、購入、組立が完了するまでかかった時間は、およそ6時間!。
これだけ長い時間がかかるとは正直思っていませんでしたが、色々勉強になる楽しい時間でした。
ドスパラ札幌店 では、事前に知っておくとお得な情報や、来店前に済ませておくと受けられる割引やサービスがあります。
モバイルアプリで会員登録しておくと、パーツ購入時にポイント還元
モバイルアプリでドスパラ会員の登録を済ませておくと、パーツ購入時にポイントが還元されます。
ポイントは当日すぐではなく、後日付与されます。今回は10万円近く購入するので、結構良いポイントになるのではないかと楽しみしていました。
しかし、後日アプリで確認したところ、500ポイント弱しか付きませんでした(泣)。10万近く払って500ポイントって。
ただ、CPUとマザーボードの同時購入で期間限定の2000ポイントが追加されていましたが。
実際の購入金額より限定ポイントのほうが高いというのは、正直微妙ですね。
事前に来店前予約しておくのがおすすめ
ドスパラ札幌店 では、BTOパソコンやPCパーツ一式を購入する場合、来店予約しておくと当日はスムーズにやりとりできます。
土日祝は結構混むようなので、店員さんとマンツーマンでやり取りしたい場合は予約したほうがいいでしょう。実際、私が訪れた土曜日はひっきりなしにお客さんが来ていました。
予約は電話でもできますが、来店前に予め聞きたいことがある場合は、予約ページからの予約がおすすめです。
お店に在庫があるかどうかは、ネットショップからチェック可能
使いたいパーツが決まっている場合は、来店前に在庫をチェックしておくことをおすすめします。ドスパラのネットショップで該当パーツを開くと、在庫チェックできます。
ドスパラ札幌店では、他店で購入したパーツ持ち込みOK
今回驚いたのが、ドスパラ札幌店 では他店で購入したパーツの持ち込みがOKだったこと。
ドスパラで取り扱っていないパーツは取り寄せることができないと ドスパラに事前に問い合わせした際に回答されました。
また、取り扱っているパーツでも、別店舗で購入したものを持ち込んでもOKと回答をもらいました。
CPUやマザーボードなどメインパーツの持ち込みはさすがにアウトだと思いますが、来店前に価格チェックしたところ、メインパーツはドスパラもAmazonも値段が変わりませんでした。
どのパーツまでOKなのか不安であれば、予約の際に問合せてみるといいでしょう。
今回はPCケースはどうしても使いたいものを見つけていたので、事前に別店舗で購入したPCケースと、他店の方が安かったCPUクーラーとグリスを別の店で購入し、それを持ち込みました。
いざ来店!店員さんと相談しながらパーツを購入していく
当日は、 ドスパラ札幌店 でPCパーツを扱っている2階に向かいます。
予約している旨を店員さんに伝えると、当日担当してくれる店員さんがマンツーマンで対応してくれることになりました。
今回は購入する予定のパーツは予めまとめていたので、自分で作ったパーツ一覧表を店員さんに渡してから、話を進めていくことに。
Ryzenで最も気を使うメモリは店員さんに相談したところ、特価販売されていたG.SKILLのDDR4-3600のメモリをおすすめされました。
特定のパーツが決まっていない場合、または「これはどうしても使いたい」というパーツがある場合は、店員さんに相談しながら全体を固めていくと購入がスムーズに進むのでおすすめです。とにかくわからないことは何でも相談しましょう。
今回購入したパーツ一覧
最終的に ドスパラ札幌店 で購入したパーツは以下の通り。各種割引などで税込で9万円を切りました。他店で購入したものも含めると、合計で10万円を少し超えました。
■ドスパラ札幌店で購入したパーツ
- CPU:AMD「Ryzen 5 3600 BOX」
- マザーボード:ASRock 「B450M Steel Legend」
- メモリ:G.SKILL「F4-3600C19D-32GSXWB」※2023年4月に16GBから32GBに増設。
- SSD:Crucial 「P1 CT1000P1SSD8JP 1TB」
- ビデオカード:Palit「NE5105T018G1-1070F」(※ドスパラ限定)
似た商品:玄人志向「GF-GTX1050Ti-E4GB/SF/P」 - DVDドライブ:日立LGデータストレージ「GH24NSD5.AXJU1HB」
- 電源:Antec 「NE650 GOLD」
- OS:Microsoft「Windows 10 Home パッケージ版」
■他店で購入して持ち込んだパーツ
- ケース:COOLER MASTER 「Silencio S400」
- CPUクーラー:サイズ 「虎徹 Mark Ⅱ」
- CPUグリス:ドイツ Thermal Grizzly「Kryonaut 1g 」
消費税5%還元で、その場ですぐに値引きされてラッキー
後日クレジットカードのポイントで還元されると思っていましたが、その場ですぐに5%分値引きされた金額で支払いできました。
買ったパーツを、店内にある作業スペース「ドスパラボ」で組み立てる
パーツの購入後、レジの横にある組立スペース「ドスパラボ」で組み立てを行いました。
ドスパラボを利用するには事前予約が必要ですが、2時間無料で使用できます。2時間をすぎると、1時間毎に350円(税込)追加されます。
ドスパラのプレミアムサービス(月額有料)に入会すると、さらに2時間無料になりました。一番安いシルバープランだと300円(税別)で、すぐに解約することも可能。私はドスパラボに4時間はいたので、元は取れました(笑)。
店員さんがとっても親切で、逆に気が引ける・・・
来店予約時に、ドスパラボの使用も一緒に予約しました。
事前に聞いていたのは、「組立は基本自分で行い、わからないところを近くにいる店員さんに聞いてほしい」という回答でした。自作ですから当然ですね。むしろ、作業スペースを貸してくれて、店員さんから教えてもらえるのにすべて無料という時点でラッキーと思っていました。
当日は11月中旬という時期を考えると静電気対策も必要だと思い、事前にAmazonで「静電気防止手袋」を買って、当日は準備万端で組立に臨みました。
会計を済ませ、ドスパラボでの組立を始めようと手袋をはめて、「さあ始めるぞ!」と気合を入れます。
しかし、ここから事前に聞いていた話と違ってきます。
パーツ購入時に担当してくれた店員さんが、そのまま組立作業まで一緒についてくれているんです。しかも、組立で自信がない箇所になると、組立もほぼやってくれるんです。
ちなみにドスパラでは、有料の組立サービスがあります。
今考えてみても、「安心コーチングコース」くらいのサービスだったので、あとから請求されるんじゃないかとヒヤヒヤしましたが、当然追加料金はありませんでした。
これは、本当にラッキーでした。全員がこのサービスを受けられるとは限りませんので、ご注意ください。私は運が良かっただけです(笑)。
しかも、担当の店員さんの作業スピードが、まあ速いこと早いこと。
取付に自信がなかったCPUクーラーの取付、マザーボードとPCケースからのスイッチケーブルとの接続、ケース内でのケーブルの配線方法など、雑誌やネットで勉強した内容とは違った方法を生で教えてもらいながら組立ができたので、大変勉強になりました。
ここまでの形になるまで、おそらく一人では無理でした。店員さん様様です。
一番楽だと思っていたWindows10のインストールが一番厄介だということを知る
ドスパラボには、検証用の液晶モニター、キーボード、マウスも置いていて、自由に使うことができます。
(店員さんがほぼ)組み立てたPCにモニターなどを接続し、電源を投入。一番緊張する瞬間です。
おお!
画面も立ち上がり、BIOS代わりのUEFI画面にも入ることができました。
エラー音などもなく、UEFIで各パーツも正常に認識できているようなので、あとはWindows10をインストールするだけです。
ここまでの作業時間は2時間近く。作業に付き合ってもらった店員さんにお礼を述べると、意外な答えが返ってきました。
「実は、ここからが本番なんですよ、最近の自作は」
そういうと、店員さんはUEFI画面から何やら設定をいじっています。
隣で店員さんの作業を見ていましたが、はっきり言って何の設定をしているのか、全くわかりませんでした(笑)。
ちらっと見える画面からわかったのは、メモリのXMP関連と、セキュアブート関連。
メモリのXMPに関しては、今回購入したDDR4-3600のメモリの性能を引き出すため、XMPファイルを読み込んで設定しているようです。これは事前に調べていたので、何となくわかりました。
ただ、セキュアブートに関しては全く知らず。
詳しいことは帰ってから調べましたが、店員さん曰く、UEFIの設定をいじらないとWindows10が入ったUSBメモリを差したままではOSインストール画面にならないとのこと。
店員さんの作業内容を見ていた限りでは、自分では絶対にたどり着けない知識と作業でした。
ここまでの作業を無料で受けられたのは、本当にラッキーでしたね。
メモリテストを実施して、メモリの相性がないかを調べる
UEFIの設定も完了したあとで、Windows10が入ったUSBメモリを差し込んで、インストールが始まります。
Windows10のインストール作業を初めて見たので処理速度が速いのか遅いのかわかりませんでしたが、10分もかからずにインストール自体は完了。ネットに繋がないでインストールしたから早く終わったのかもしれませんが、私が知っているインストールにかかる時間ではありません。驚異的なスピードです。
システム情報を確認してみたところ、CPUもメモリもちゃんと認識しています。あとは自宅に戻ってからネットに繋ぎ、各種ドライバーなどをインストールしていくだけです。
Windows10のインストールも終了し、やっと終わったと思っていたところ、店員さんから「メモリのテストもやりますか?」と提案され、「Memtest86+」を使ったテストも行うことに。
Memtestでエラーが出た場合、追い金して別のメモリとの交換にも応じてもらえるとのこと。
ただ、このメモリテストが2時間ほどかかるということだったので、別の店で時間を潰してから再度来店することに。この時点ですでに来店してから4時間近く経ってました。
さすがに何もしないで2時間も店の中にいるのは苦痛だったため、店員さんにお願いして別の場所で時間を潰してくることに。2時間後に再度来店するとメモリテストも終わり、梱包まで済んでいました。
ここまでかかった作業時間は、トータルで6時間くらい。ここまで担当してくれた店員さんに、ただただ感謝です。
完成した新しいPCは、「快適」の一言に尽きる
ドスパラでの「過剰な」サービスを受けて、自作というよりほぼ組み立ててもらって出来上がったPCがこちら。
いや~、かっこいいです。
PCを床に置くと埃がすごいので、「PCスタンド」なるものを買って、床から少し浮かせています。キャスターも付いているので、裏面の配線チェックもしやすくなりました。
気になる体感速度も爆速です。第3世代Ryzenはメモリのクロックスピードによって処理速度が変わってくるという話を聞いていましたが、DDR4-3600は速い、速すぎです。
「CPU-Z」ではデュアルチャネルの表示がされないため焦りましたが、「HWiNFO」というソフトを使うとデュアルチャネル表示になったため、ほっと一安心。まあ、今ではデュアルチャネルかどうかはそれほど気にしなくてもいいようですが。
CrucialのM.2SSD「CT1000P1SSD8JP」のスピードも「CrystalDiskMark」を使って調べてみましたが、概ね性能通りの結果となりました。SATA SSDの3倍くらいですね。
参考までにデータ置き場用として使っているSATA HDDのスピードも計測してみましたが、雲泥の差です。もうSSDなしのPCは使えませんね。
ダブルクリックしたらすぐにエクスプローラーが立ち上がり、起動が重かったFirefoxも普段ピン留めしているサイトがすぐに開きます。
自分の操作に対するレスポンスがすぐ返ってくるので、ストレスはゼロ。この感覚は、HDDからSSDに変えたときに近い感動があります。
新しいPCにはスマホのようなサクサクした反応を求めていたので、大満足の仕上がりです。
組立もその場でできるドスパラ札幌店は、自作PC初心者や久々の自作erにおすすめ
自作PCを組むと決めた当初はAmazonなどのネットで最安値のパーツを買い揃えて自宅で組み立てようと思っていました。
しかし、10年ぶりの自作でやらかしてしまうのを恐れたため、組立スペースがあるドスパラ札幌店での購入となりましたが、結果的に大正解でした。
自作PCって趣味ですから、基本1人で全部やらなくてはいけません。詳しい人に聞きたくても、実際に組み立てながらじゃないとわからない「生の」情報は、その場で教えてもらいたいもんです。でも思いっきり趣味の世界だから、わかり会える人に会う確率も低い。
そんなときに気軽に相談できる店員さんがいる店舗は、とてもありがたいですね。ドスパラやツクモなどのPCパーツショップは、ゴルフ工房と違って店員が複数いますから、個人的にはゴルフ工房ほど入りにくい雰囲気はありません(笑)。
今回の経験で、2台目以降の自作PCも ドスパラ札幌店 でパーツを揃えようと今回決めました。
ただ、私が今回受けた組立サービスは、明らかに特別です。組立は基本自分で行うもの。「自分が買ったときはここまで親切にしてくれなかった」からと言って、文句を言わないようにしましょう。私は、運が良かっただけです(笑)。