自宅練習でレフトヒップバックの動きを習得するのに手こずっています。鏡を見ながらインパクトでお尻が見えるように左尻を動かしているのですが、今までしたことがない動きのためどうもしっくりこないんです。いわゆる「開眼しない」状態ですね。
そんな時、物置の整理をしていたら、以前買った練習器具が色々と出てきました。その中でレフトヒップバックの動きを習得するのに役に立ちそうなのが、『DST コンプレッサー』と『フェースアングルチェッカー』です。
『DST コンプレッサー』とは?
『DST コンプレッサー』は、弓なりに曲がったシャフトがついたアイアンでハンドファーストの感覚を掴む練習器具です。石川遼選手が使って一時期話題になりました。
アドレスすると、見事に曲がってます。DST コンプレッサーは実際にボールを打つことが出来るので、ハンドファーストが出来たときのインパクトでの感覚がわかりやすくなっています。
ネックの根元に白いラインが入っており、自分の目線でラインがまっすぐに見える状態でインパクトすることを目的に練習するとよいそうです。
『フェースアングルチェッカー』とは?
『フェースアングルチェッカー』はフェースの方向をチェックするための道具で、ゴルフクラブのヘッドに磁石で取り付けます。
ボールを半分にした土台に指示棒のようなものがついており、伸ばして方向を知ることが出来るようになっています。
『DST コンプレッサー』と『フェースアングルチェッカー』を組み合わせて、インパクトの形を作る
DST コンプレッサーのフェース面にフェースアングルチェッカーを取り付けます。
ここから、レフトヒップバックの動きを習得する動きを身につけるための練習です。
フェースアングルチェッカーをつけたDST コンプレッサーを床に置いてアドレスし、左尻をゆっくりと後ろに突き出してインパクトの形を作っていきます。鏡を見ながらインパクトの形を作るといいでしょう。
この動きで以下の2点をチェックしています。
インパクトで自分の体がどうなっているかを体感する
レフトヒップバックを行ってインパクトで止めたとき、自分の体がどうなっているかを体感します。
私の場合、下半身がほぼターゲット方向に向いて上半身は開かない形を取ると、形を維持するために止めているため左脇腹や左腰、股関節が痛くなってきます。痛みを和らげようと左脇腹や左腰の動きを意識しないと右膝が勝手に前に出る癖があるので、レフトヒップバックの動きと同時に右くるぶしを地面に押しつけるように力を入れて膝が前に出るのを押さえつけます。
インパクトの形を作るのに意識する場所と力を入れるチェックポイントは、人それぞれだと思います。普通のクラブでチェックするとハンドファーストの状態がよくわかりませんでしたが、DST コンプレッサーを使えば最初から曲がっているので視覚的にチェックする箇所がわかりやすくなります。
アドレス時とインパクト時で、見える景色がどう変わっているのかをチェック
レフトヒップバックの動きが出来たときのインパクトの形を作ったとき、アドレス時で見えていた景色とどう変わっているのかをチェックします。
アドレス時には真ん中に置いたボールがインパクトではどの位置で見えるのか、手の位置はどこにあるのか、右膝が前に出ているかなど、視覚的にチェックします。
指示棒とパイロンを重ねて、自分の目線から見える景色との錯覚を認識する
DST コンプレッサーとフェースアングルチェッカーを組み合わせた練習で気がついたのは、インパクトでフェースアングルチェッカーの指示棒が指す方向がターゲット方向を向いているかどうかがわかりづらいということ。
そこで、フェースアングルチェッカーの指示棒を伸ばしてパイロンと重ねることで、インパクトでフェースがまっすぐ向いているかどうかをチェックします。
私の場合はレフトヒップバックの動きをアドレス時やインパクトで止めた状態で見てみると、指示棒が少し右を向いているように見えます。実際はパイロンに重なっているのでまっすぐなんですが、錯覚でそう思ってしまうんですね。
ラウンド中に左に引っかけることが悩みの一つでしたが、アドレス段階からフェースが左を向いていただけかもしれません。パイロンを使わないで自分の目線で指示棒がターゲット方向を向くようにすると、フェースが左に向くことがわかりました。
修正するには、自分にとってヘッドが少し開いた状態がまっすぐなのだと認識を改めるしかありません。自分の癖や錯覚がもたらす誤った認識がトラブルの元になっていることが今回改めてわかったのは収穫でしたね。
自分からどのように見えるかをチェックすることが重要
フェースがどちらを向いているか、自分の体がやりたい動きが出来ているかどうかは自分が見る景色で判断するしかありません。目標とする形が出来ているかどうかのチェックは動画や鏡を使った方が効果的ですが、その形が出来ているときに自分からはどのように見えるかをチェックして覚えておくことが重要だと考えています。
DST コンプレッサーとフェースアングルチェッカーを使ってゆっくりインパクトの形を作る動きは、レフトヒップバックの動きを作るためにどの筋肉に気をつければ良いのかがよくわかります。ゆっくりとした動きで体にしみこませてやれば、実際のスイングでもある程度出来るようになるかなあと思いながら、地道に体の動きを矯正している今日この頃です。
※関連記事です
左尻を後方へ動かす動き(レフトヒップバック)については、サイセンス・フィット教本に詳しく書かれています。インパクトでの左手首の動きや左前腕の回旋の動きについても解説されているので、おすすめです。
レフトヒップバックの動きが出来ているかどうかは、スマホアプリを使って動画チェックするとわかりやすいです。
レフトヒップバックの動きを習得する練習器具として、うねり棒も購入しました。長さが短いので室内で振り回すことが出来、左前腕の回旋を体験することも出来るのでお気に入りです。